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心の回復と自己肯定感|カウンセリング卒業後の手紙

  • BOBIN
  • 9月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月18日


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ご無沙汰しております。その節は本当にお世話になりました。

先生のカウンセリングを卒業してから、もう何年も経つのですね。時の流れは早いものですが、先生はお変わりなく、お元気でいらっしゃいますでしょうか。


あの頃、「もう大丈夫。自分の足で歩いていけると思います」と思い切って卒業を決めた私でしたが、その後も人生には思いもよらない出来事が次々と起こり、正直なところ、何度も先生のもとへ戻りたい気持ちになりました。でも、なんとか踏みとどまって、一人で乗り越えてこられたのは…(とはいえ、まだまだ課題は山積みなのですが)、苦しくてどうしようもない時、心の中で先生が静かに耳を傾けてくださっているような気がしていたからです。

こうして文章にすると少し不思議な感じもしますが(笑)、でも本当にそうなんです。先生なら、きっとこの感覚をわかってくださるのではないかと思います。


カウンセリングに通い始めた頃の私は、心の中が真っ暗で、声を上げても闇に吸い込まれてしまうような、そんな怖い場所にいました。でも今は、少しだけ様子が違う気がしています。自問自答するたびに、あのカウンセリングルームで先生が静かに私の話を聴いてくださっていたあの時間が、心の中にふわりと灯るような気がするのです。卒業しているのに、なぜかその灯りが消えずに残っていて、私は安心して自分と向き合えるようになりました。


あの頃、たくさん泣いて、たくさん話して、自分の抱えていた問題を少しずつ理解していく中で、「私は私でいいんだ」と思えるようになりました。人生の主導権を自分で握って歩いていけるんだと、そんな前向きな気持ちになれたのです。

卒業後も、ふとした瞬間に自分の行動の奥に隠れていた本当の感情に気づいたり、以前の私なら絶対に選ばなかったような選択ができるようになったりして、まるで殻が少しずつ剥がれていくように、自分が変わっていくのを感じています。

それでも、自分のことが少し落ち着いたと思ったら、今度は周囲で大きな問題が起きて、「どうして人生は私をそっとしておいてくれないの?」と叫びたくなるような日々です。街で見かける幸せそうな家族や、笑い合う夫婦を見るたびに、「私の何が違うの?」「私の何がいけないの?」と、答えの出ない問いを繰り返してしまいます。


そんな中でふと、先生が仰っていた「家族は絶妙なバランスでつながっている」という言葉を思い出しました。私が自分の我慢を手放したことで、周囲とのバランスが変わり、それが「問題」として現れているのかもしれない…そう考えると、思い当たる節もあり、少しだけ納得できる気がします。

この考えが正しいかどうかはわかりませんし、話がずいぶんと広がってしまいましたが、私が今お伝えしたかったのは、「先生のおかげで、逆風の中でも私はまだ自分の足で歩いています」ということです。

子どもの頃からずっと孤独だった私ですが、今は心の中に先生がいて、そして何より、自分自身が自分の味方になれました。普通の人とは少し違うかもしれませんが、なかなか頼もしい仲間です。


もし先生のカウンセリングに出会っていなければ、今でもあの孤独な生き方を続けていたかもしれないと思うと、ぞっとします。描いていた自由で楽しい人生は、まだ少し先のようですが、逆境の中で得られた気づきもあり、今は「味わい深い人生だな」と感じています。


私なんかが申し上げるのも恐縮ですが、先生もどうかご自愛なさって、心豊かに穏やかな日々を過ごされますよう、心よりお祈りしています。

本当にありがとうございました。




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